2021年11月23日
明けましておめでとうございます
我々狩猟者が待ちに待った狩猟期間の解禁です。
今年もよろしくお願いします。
早速ですが、日本最強の野生動物が北海道からやってまいりました。
なんと、120キロ級のヒグマがいきなり入ってきました。
これは気合が入る。
ヒグマは狩猟者にとっては一生に一度でいいから仕留めてみたい獲物。
宮沢賢治の童話、なめとこ山の熊の話に憧れて、私もいつかは熊と同化し、最後は喰われて死にたい。
クマは狩猟者にとって非常に意味合いが大きく、アイヌのイオマンテにあるように、熊はイルカや鯨と並ぶ特別な神であり、アニミズム的往還思想の根源的な存在です。
神と崇める存在を殺して食べるというのは西洋的には理解できないのでしょうが、フードロスに対する微妙なニュアンスの違いからも食べ物に対する東西の思想の違いが透けて見えるような気がします。
その話は長くなるのでまた別の機会に。
熊の野生味はなかなかの破壊力で、特に赤身の味わいは凄い。肉に嫌な臭みは全くなく、冬眠前のクマは真っ白な脂を溜め込んだリッチな風味です。
味わいの強い素材は、こちらとしても喧嘩させるつもりで合わせるものを考えます。
酒は赤ワインだけでは足りず、蒸留酒をドバドバいれ香味野菜と一緒に、普段はしないマリネを行います。
煮込み料理に事前にマリネをしないのは酒臭さが肉に残るのが気に入らないので普段はしませんが、ヨーロッパのノロジカと同様に野生味が強い食材には非常に有効で、煮込み時間が長くなる場合に威力を発揮します。
野生のものには野生のものをということで、秋の野生キノコ、ジロールを入れた熊の煮込みにします。
明日完成するので、明日の夜にはリリースできると思いますので、精力つけたい方はぜひ。
変態絶倫K見夫妻には不要ですね。
あ、そして、私としても忸怩たる思いですが、なんせ素材が素材なので、販売価格が物凄く高くなってしまいます、すいません。
ハンターが命懸けで獲ってますんで、やはりそれなりの値段してしまいます。