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2021年11月17日

フロマージュ

毎年恒例の胡散臭いボジョレーの宣伝文句に胸焼けしている方も多いと思いますが、ウチはそこに斜め上から便乗して、ボジョレー絡みのチーズを販売してます。

 

一つはウォッシュタイプで、オレンジ色の表面はマンステールやエポワスを彷彿とさせるビジュアル、香りも同じく濃厚な動物園臭がするグレ・ダルザス・オ・ボジョレ。

 

そう、マンステールの故郷、アルザスのチーズの中心にボジョレワインで作ったジャムを挟み込んでいます。

 

どうでも良い話ですが、強烈な匂いのチーズの香りと、オッサンの足の指の間の匂いは同じ菌から出される臭いです。

臭くて臭くてたまらないけれど、隠れて何度も嗅いでしまう動物的な匂いってのが、フロマージュの香りなんですね。

好きな人にはたまらない、そんなチーズです。

 

そしてもうひとつ、有名なカマンベールはフランスのものと国産のものを比べるだけでも雲泥の差があります。

 

無殺菌乳から作られるフランスのフロマージュにはさまざまな発酵菌が活きており、活発な発酵作用によって深い味わいができます。

 

今回はその本場カマンベールの表面をボジョレワインで洗いながら熟成させたという珍しいチーズ。

 

その名も、カマンベール・オ・ボジョレ。

白カビをつけて熟成させるタイプのチーズに蒸留酒ではなくワインを使うことで独特の味わいです。

こんなチーズはかの有名なチーズマンあたりしか知らないんではないか?

 

いや、もしかするとチーズマンすら知らないかもしれない。

 

フランスはワインの産地は限定されますが、チーズの産地は全土です。

日本の漬物や発酵食品のように、あらゆる土地でその気候風土にあうチーズが作られており、日曜の午前中のマルシェには名前もないような農家製チーズがたくさん売られています。

私も知らないチーズでしたが、個人買いして家で食べるのが楽しみです。