2021年11月03日
完走はしましたが
なんとなく不発というか、なんとなくイケなかったなぁ。
最後のランは制限時間ギリギリ使ってタラタラ走って歩いての繰り返しで死ねなかった。
長崎の時のような圧倒的で本格的な絶望感がミドルには無いんです。
つつがなく三種目こなして予定通り制限時間ギリギリ使って完走という予定調和。
予定調和に物語性は皆無。
書くことなんてありません。
登山モノの小説も、頂上極めてつつがなく下山したら面白くもなんともありません。雪崩にあったり遭難したり熊に食われそうになってこそ面白い。
ちなみに今回は接待トライアスロンでした。
取引先の営業マンK君が私を接待するといういつもの逆パターン。
私のために新型ディープリムホイールを借りてきて取り付け、当日も温かい紅茶を用意するなど非常にきめ細やか。
このKくんは日大の元自転車部というゴリゴリのレーサーながらトライアスロンは初めてという設定。
こんな距離は鼻歌歌いながら走っても上位に食い込む実力があるはずなのにも関わらず、レース中、何度かすれ違うのですが、その度に苦悶の表情をし、苦痛に顔を歪めるなどして私を置いてきぼりにすることなく盛り立ててくれました。
ランのパートに至っては、私とすれ違う時だけ足を引き摺る、歩くなどしてもしや追いつけるかもと、私に思わせる素振りをするなど非常にキメ細やかな対応するのでした。
ゴールタイムは私よりほんの少しだけ早くゴールし、わざとらしくしないことで気を使わせないようにするという若い営業マンとは思えない気遣いが見られ、今後もしっかり肉を買うからよろしく頼むよ、と心に誓ったのでした。
と、思っていたのですが、後から聞いたら補給食を携帯せずに走ったので本当にハンガーノックで死にそうだったらしく、いやはやトライアスロンをナメるとこうなるのか、と肝に銘じたらしいです。
アホですね。
しかしながらこれで死ねないとなると、どんどん引き算の美学に走らねばなりません。
バイクの変速をアウタートップ固定。
最後まで補給食無し。
水分補給なし。
タイヤの空気圧を2気圧くらいのヘコヘコタイヤ。
ランシューズをビーサンに変更。
こんな馬鹿な事しても本当に無意味なので、トライアスロンに真摯に向き合うようにしたいと思います。
いつまでもロングを完走できる体力を維持する事、それがあって初めてやりたいことができると思います。
鍛え直しですね。