2021年10月01日
こんな風雨のなか
今日は射撃の技能講習と試験でした。
更新のための通過儀礼なのですが、いくらなんでもこんな日にやらなくてもいいじゃない、って警察に台風でもやるんですか?と質問したら、今まで中止になった前例はありません、とピシャリ。
あ、そっち方向の判断基準なんですね、と私。
せっかく予約とったし行くだけ行ってみようということで午前中休みもらって行ってまいりました。
まあ、銃の分解とか組み立てとか禁止事項とか一通りやって、いよいよ射撃試験です。
忘れましたが,25発中何発か当てれば合格。
普通なら15発は楽勝で当たりますが,なにせ暴風雨です。クレーの飛び方がフリスビーみたいに軽々しい。
直線に飛んでくれればいいんですが、暴風の影響であらぬ方向へ飛ぶんです。
そもそも鳥を撃つつもりは毛頭なく、大型獣専門でやってきましたので動的射撃は苦手。
免許取得の時の試験以来、クレー射撃なんてやってないので、人生で2回目。
狩猟期間も打率重視の散弾は荷物に入れず、破壊力重視の一発弾オンリーです。
しかしいろんな意味で本番に強い私、参加者の中で一番安っぽいボロボロの中古銃ですが、25発中20発命中させてぶっちぎりのトップで合格です。
狩猟、特に大型獣メインの狩猟において射撃の技術は全体の1割くらいしか必要ありません。
個人的に射撃に興味はなく、鹿やイノシシとどのくらいまで間合いを詰められるか、鹿や猪がどういう風に考えて行動しているかを想像して渉猟することが醍醐味です。
獣道を見つけ、フンを調べ、足跡の方向と鮮度などから読み取れる情報からポイントを定め、運良く鹿と遭遇し、弾を込め、銃を構え、狙いを定め、こちらに気がついていないのを確認しながら間合いを詰め、最後の最後に引き金を絞る。
致命傷を与えられるほど上級者ではないので、逃げた後を追いかけ、トドメを差します。
鳥撃ちのようなわかりやすいゲーム性や派手さはないですが、そんな地味で静かな儀式のような時間が私は好きです。
自分で仕留めた鹿を自分で解体し、自分で運び、自分で無駄なく料理する。
そんなシンプルさがとてもカッコいいと思うんです。