2021年05月27日
真夜中にコーヒーを焼くオッサン。
先日、中華鍋とお玉が具合が良いと申しましたが、訂正します。
中華鍋と泡立て器が具合いいです。
豆の動きがより均一になります。
最初は青いんですけど、だんだんコーヒー色になって来ます。
ちと、火が強すぎたか、ムラが出来ましたが、勿体無いので良しとします。
誰にも教わってませんが、何となく完成形に近づいてきましたので、この自分の経験を基にプロのロースターさんに色々聞いてみようと思います。
こんなことしなくてもコンビニでソコソコ美味しいコーヒーがワンコインで飲めます。
人間の五感は最も身近で信頼できるメディアです。身体をつかって感じた事は経験として蓄積され、知恵となり工夫の肥やしとなり、たとえ世間的な感覚や評価とズレてるとしても、自分の身体をつかって感じたことしか本質的では無いとさえ言えます。
テレビとスマホが無かった少し前の時代はそうだったのでは無いかと思うのです。
生き物が食べ物になると言うことは、さっきまで生きていた動物を殺して食べるという事で、風雨に耐えてなんとか育ってくれた野菜を引っこ抜いて食べることが野菜を食べるということで、さっきまで青くさかった豆が香ばしく焼かれることで旨いコーヒーになります。
明日は週末用にパンを焼こう。
そのプロセスこそが私は料理だと考えていますし、何よりこれが楽しいです。
こんなに面白いことを金払って人にやってもらうのはいろんな意味で勿体ないですよ。
今年、トライアスロンの復帰戦としていきなりミドルに出ようかと思います。
もう6月ですので、丸々2年間何もしてないことになります。
2年間何もしなければ、ただの加齢臭漂う中年オヤジです。
ヤダヤダヤダヤダ。
僕ちゃんはまだ若いもん。
ミドルはロングの半分ですが、今の私にはちょうど良い距離…いや、ちょうど良いどころか、完走できるのか?という不安が頭を駆け巡ります。
ロングの半分とは言え、スイム2キロ、バイク90キロ、ランが21キロという変態性は担保してます。
これを見てロングが如何に正気の沙汰でないかがよく分かります。
先日のバイク練習でショボい状態だったので、こりゃ一から鍛え直さないと話になりません。
あと4ヶ月、どうやって練習時間を捻出するかと言うのが1番の問題ですね。
早起きしても犬が無駄吠えして家族が起きるので家から出られず、夜は一刻も早く帰って風呂と寝かしつけ、仕事はお陰様でパンパン、遠くに住んでるので通勤時間も結構長い。
こりゃ、往復120キロを自転車かラン通勤するしか無いか。
しかし、これに出ないと来年の長崎五島のエントリー権が取れないので、何としてでも完走しなくてはアスリートシェフという看板を下ろさなければいけません。
サルシッチャは塩漬けした肉を挽いてそのまま乳化させずにソーセージに詰めるという、テクニカルな操作が必要ない簡単なお気軽ソーセージです。
乳化してないので、煮込んだり茹でたりできない焼き一本勝負。
誰でもその気になれば出来てしまうソーセージを作っても仕方ないので、ここに秘密兵器の燻製チーズを練り込みました。
全体的にスモーキーな香りが加わり、燻製して無いのに燻製味というイカサマまがいの力技で勝負です。
実はこれも某社からの商品開発依頼でして、上手くいけばこれまたウヒヒな展開があります。
味は旨いので、じっくり焼いて中まで熱々にしてどうぞ。
大人の事情でいろんな食材が私のところに投げ込まれてきます。
今回は白身魚です。
魚、みんな食べないんですかねー。
ていうか、日本人は魚の究極の食べ方である刺身と塩焼きという料理もへったくれもない身も蓋もない食べ方が浸透しているので、魚料理ってイマイチウケ悪いです。
レストランで魚料理に大して力入れなかったのもそういう理由からです。
とは言え、私は料理人ですので最初から言い訳して逃げを打ってはいけません。
食材を美味しく楽しく味わってもらう価値をつけるのが私の仕事。
と言うことで、今回はマリネにしました。
エスカベッシュ的な仕立てになりますが、人参とか玉ねぎとか入れてもつまらない。
せっかくなので、待ち遠しい夏のイメージで南仏風に仕上げました。
オードブル、というよりもシャンパンや白ワインのオツマミでしょうか。
ドライトマト、オリーブ、レモン、レーズン、ゴーダチーズ、ローズマリーと一緒にマリネする事で一味違った味わい。
とても爽やかでコクがあって色々と楽しめる仕上がりです。
これが上手くいけば、都内のスーパーに並ぶというウヒヒな展開も大人の事情としてあります。