2020年10月11日
久しぶりにオヌヌメ本
私は年間3万キロ車で走るので、一年でブレーキパッドが無くなります。
1ナンバーで毎年車検なのは面倒ですが、それはそれでいい事です。
山を走ってる途中でブレーキぶっ壊れたら、海千山千の私も流石に助かりません。
先日、お久しぶりに某氏からメールがあり、渡したいブツがあるから家に来てくれ、との事。
おおお、それは凄い。明日にも伺います、という事でゴーゴーとブレーキがヤバい音をさせる愛車で横浜某所へ。
この人は私の愛車以上にブレーキがぶっ壊れている人で、そもそもブレーキがないんではないか?という強烈な個性の持ち主。
そんな人の生き方に憧れて人伝に一緒お仕事させてもらい、それ以来のお付き合いです。
ブツと一緒にこの新刊を頂きました。
文明の利器を極限まで拒否し、なるべくズルをしないで山に登るというサバイバル登山という思想を体現している服部さん。
要するにテントもランプも時計もフリーズドライの食料やガスコンロも持たずに鉄砲と釣竿だけで何日も山で生き延びる方法論を確立しました。
それはただ単に軽く早くという昨今流行りのファストパッキングやウルトラライトなどのスマートなスタイルではなく、もっと泥臭くてウンコ臭い原始人的な登山なのです。
私は昔のアイヌの若者がそれぞれ山に入って自立生活し、1〜2年して死んだと思われた頃にヒョッコリ里に降りてきたという人獣的な側面に猛烈に憧れます。そういう意味では遭難というのは時間的制約上においての概念であり、時間がかかっても自力で降りられれば遭難とは言わないのでしょう。
そうした思想は登山中だけでなく、日常生活や子育て論にも容赦なく反映されているのが服部家のこのサバイバル家族なのです。
この本を、ぶっ飛んでる!と思うのならば現代文明に毒された家畜人間である事の証かも知れません。
世間体や常識が優先される日常生活において必要以上にブレーキを踏む回数が増え、キーキー唸っているのは私自身なのかもしれないと思うのでした。