2020年08月07日
梅仕事3日目
梅干しってなんだ?
と、昔フランス人に聞かれたとき、適当な言葉が見つからず、
プリュンヌ・サレ・ドゥミセックだ。
と、答えたら不思議な顔をされたのを覚えてます。
果物を塩漬けするのは、地中海料理のレモンの塩漬けがありますが、それすらも一般的ではありません。
これは一体何に使うものか?と、言われて
ガタガタ言わずに食ってみろ、と口に放り込んだ後の酸っぱい顔がたまりませんでした。
プラムを塩漬けし、何故こんなに酸っぱいんだ!そしてこの塩漬け果物と米を一緒に食うのか!凄い!
梅の雨と書く梅雨の前に収穫し、梅雨間に塩漬けし、梅雨明けと同時に天日に干す。高温多湿でも常温保存が可能、日本の気候風土にバッチリハマったメソッドと日本人のDNAに刷り込まれた味わいは、私が普段やっている事がいかにナンチャッテ料理なのかと思うほどに背骨の太さを感じます。
他国の文化を徹底的に勉強したからこそ、自国の文化を別角度から咀嚼し味わう楽しみがあるのです。