2020年07月08日
今年の頭から約半年間、密着取材受けていました。
AERAの現代の肖像という創刊以来のドキュメンタリー連載に私の記事が6ページ出ます。
これは今までよく載せてもらっていた料理系などの掲載記事とは異なり、事前に校正などはなく、私自身もどんな事が書かれているのか知らされてないんです。
あくまでも私は単なる取材対象であって、記事の中身を私が口出しする立場になく、私が一体どういう人間なのかをジャーナリスト奥野さんの独立した視点で書かれています。
校正無しということは、私の都合の悪いことや書かないで欲しい事を世に出る前に修正していないという事で、プロレスではなくガチンコということです。
戦々恐々ですが、こうなったら仕方ない。
何が書かれていたとしても、ありのままでやっていくしかないですね。
2020年07月04日
今日、用事があって伊勢原に行きました。
そこで、そのスジでは有名な某カレー屋さんがたまたま出店してて、勉強のために食べてみることにしました。
こ、こ、これは…
旨い…旨すぎる…
久しぶりに頭をピッケルの尖った方で思いっきりブン殴られて突き刺さり、脳味噌飛び出たような衝撃が走りました。
こんな衝撃はマラケシュでタジンを食べた以来のインパクト。
付け合わせから何からマジで凄すぎてしばし放心。
このカレーのまず素晴らしい所は、材料全てがオーガニックな所です。
オーガニックと旨いは必ずしもイコールにならない事があります。旨いものは時に身体には良くないモノがあったりするものです。
しかし、そのカレーは隙のない完璧な仕上がりで、スパイスも挽き立てらしいフレッシュな香りが立ち上り、アルベルト・コンタドールみたいな長くてガッシリした背骨のような出汁の効いたカレーでした。
ジャンルとしてはインドカレーになるんでしょうけど、こんなカレーを食べさせられた私は嫉妬を超えた敗北感に打ちひしがれ、わざとルウを余らせて持ち帰り、もう一度夕飯に食べて感動を再体験し、今度は、おお、コリャすげえ、と言ってるだけではなく、一体どういうベースでどんなスパイスでどういう煮込み方をしたのかという味の構造を舌と頭で考えるのです。
なんという事だ、自分のカレーは完成したと思ってましたが、まだまだ旨くなるんだ、なんと奥が深いんだろう…
これはもっと研究しなくてはならないぞ、と。
極めたいテーマがまた一つ増えました。簡単に死ねませんね。
店名は悔しいので控えます。
2020年07月03日
何やら変な袋がキッチンに持ち込まれて、まだ食べられるはずの残飯がその袋に入れられているのを真横で見ていたウチのウィーちゃんが
ふざけるな!
それは俺が食うんだ!
と、申しておりまして、コンポスト犬の真髄を見た気がしました。
犬って、スイカの皮食べるんですね。
私たちがスイカを食べいると我慢できないようで無駄に吠えるようになってしまいました。
スイカって、コンポストにするには水分多いんですよね。
ウチのスイカは無農薬スイカなので与えられるんですけど。
2020年07月02日
当たり前ですが、自分が食べるパンは自分で焼いてます。
店のパンはライ麦入れた食事パンですが、これは国産オーガニックの地粉オンリーです。
白神こだま酵母を気に入って使ってますが、天然酵母の沼にもそろそろ浸かってみようかと。
本当は色んな小麦を自分で栽培して粉を挽く所からやらないとダメです。
基本的に教科書通りにやるのが嫌な人間で、こうしろああしろと言われるのがなによりもダメ、物事を疑ってかかるルサンチマン野郎が私。
とりあえず時間は掛かっても良いので、何事も自分なりのコツを掴むまでひたすらトライアンドエラーするのが私流です。
サーフィンはとにかく海に行って上手い人の真似をする、トライアスロンもスクールやチーム練習には一度も参加せず、クライミングも自己流、狩猟もシカの気持ちをひたすら考えて考え抜く事で鹿の行動が読めるようになっていきます。
そういうのを一言で言い表すと、コツを掴む、という事なのでしょう。
今はなんでもネットからヒントは貰えますけど、ネットに答えやコツなんて無いのです。
このカンパーニュもアレコレ試行錯誤をしてやっと完成したような気がします。
店が再開したらコレでいきますけど、更に進化していると思います。
2020年07月01日
生きてるのか?
と、お問い合わせありがとうございます。
とりあえず生きてますが、ターブルオギノの営業マンとしていろんな所を飛び回る毎日で、今更厨房に戻って料理感覚が戻るのか不安になるくらい休業してます。
自粛が明けて再開するお店が多い中、今月も休業する気マンマンのoginoです。
やりたいんですよ、本当は。
でも、違うんですよ、今の不安定な状況でレストランを開ける気にならないってだけの話です。
何度も書いてますが、レストランてのは3密だから良い場所であって、密な空間こそがレストランの醍醐味で、密を避ける営業スタイルとか生活様式ってのをレストランに無理やり当て嵌めるというのがどうにも私には無理なんです。
レストラン料理を愛しているからこそ、やらないという選択をします。
とはいえ、何もせずに土いじりしてるだけでは丘サーファーならぬ丘コックですので、原点に立ち返り病的なまでの料理ヲタクっぷりを発揮してステイホームの家庭料理にトコトン寄り添うSNSをやろうと思います。
もはや趣味の世界ですが、そもそもレストランだって儲けよりも趣味的なモノでしたから、それがオンラインの飛び道具になるというだけの話です。
もちろん、いつかレストランが再開した時には、これぞという特選品を食べてもらえる日を待ち望みながらですけどね。