2020年07月04日
カレー沼
今日、用事があって伊勢原に行きました。
そこで、そのスジでは有名な某カレー屋さんがたまたま出店してて、勉強のために食べてみることにしました。
こ、こ、これは…
旨い…旨すぎる…
久しぶりに頭をピッケルの尖った方で思いっきりブン殴られて突き刺さり、脳味噌飛び出たような衝撃が走りました。
こんな衝撃はマラケシュでタジンを食べた以来のインパクト。
付け合わせから何からマジで凄すぎてしばし放心。
このカレーのまず素晴らしい所は、材料全てがオーガニックな所です。
オーガニックと旨いは必ずしもイコールにならない事があります。旨いものは時に身体には良くないモノがあったりするものです。
しかし、そのカレーは隙のない完璧な仕上がりで、スパイスも挽き立てらしいフレッシュな香りが立ち上り、アルベルト・コンタドールみたいな長くてガッシリした背骨のような出汁の効いたカレーでした。
ジャンルとしてはインドカレーになるんでしょうけど、こんなカレーを食べさせられた私は嫉妬を超えた敗北感に打ちひしがれ、わざとルウを余らせて持ち帰り、もう一度夕飯に食べて感動を再体験し、今度は、おお、コリャすげえ、と言ってるだけではなく、一体どういうベースでどんなスパイスでどういう煮込み方をしたのかという味の構造を舌と頭で考えるのです。
なんという事だ、自分のカレーは完成したと思ってましたが、まだまだ旨くなるんだ、なんと奥が深いんだろう…
これはもっと研究しなくてはならないぞ、と。
極めたいテーマがまた一つ増えました。簡単に死ねませんね。
店名は悔しいので控えます。