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2020年07月24日

某取引先からテキサス式BBQの開発の依頼。

 

良いじゃないですか。

萌えますね。

燃えますね。

 

冷蔵庫の無かった時代に肉を保存が効いて旨くする方法としての加熱と燻製。

今の私のテーマにぴったり。

当たり前ですが、原理はわかっているので、後はどういう仕上がりを目指したプロセスを踏むか、です。

 

できれば、ピットも手作りしたいですね。

 

 

そう言われましても。

AERAを読んだ某猟師さんから編集部に抗議の手紙があったそうです。

記事にあるやり方では絶対に獲れない。

獲れるわけがない。

要するに、単独渉猟では絶対に無理だ、囲い込み猟でないと、というのがどうやら言い分みたいです。

 

そう言われても…ねぇ。

 

私は単独の忍び猟にこだわります。

なぜなら、その方が肉が旨いからです。確かに打率は下がります。5回山に入って1頭撃てれば上出来です。

昨シーズンは3頭獲りました。

初年度で3頭はなかなか良いと思います。

 

勢子という追い立て役とタチという射撃役に分かれ、勢子が背後から追い込み、タチが待ち伏せして撃つ方が確率は高いのですが、逃げ回って興奮した鹿は血が回って臭いがキツいし、体温上がっているので劣化が早い。

先輩がたに教われば上達も早いかもしれませんが、自分の五感で鹿の気持ちになって考え、山と一体化して鹿が獲れたときの感触を失うことになります。

何でもかんでも簡単に人から教わろうというのは、学校教育に毒されている気がします。

ああしろ、こうしろ、と言われるのがなによりも嫌いな性格なので、時間がかかっても自分で試行錯誤して”わかった”という瞬間を大切にしたいのです。

そりゃ、反対側から追い立てて待ち伏せしている射撃役が撃てば確実でしょう。

土日に休めない私はお誘いされても出られません。そもそも誰かと山に入る前提がないので、単独猟しかやるつもりがありません。

追い立てられて逃げる鹿を撃つよりも、のんびり笹でも美味しそうに食べている瞬間を即死させるのが理想です。

山に登ると鹿にたまたま出会う事が何度かありますが、狩猟とはそういうシチュエーションをどれだけ意図的に作り出せるかどうかだと思います。射撃のスキルは大して重要ではない。

意図的に鹿に出会うためには、鹿がいつ、どこをどのように移動しているのかを読み取り、ひたすら鹿の気持ちを考えなくてはなりません。

糞の鮮度、足跡、ヌタ場の濡れ具合などによってどういう経路なのかを仮説を立てて渉猟したり待ち伏せしたりします。

なにが正解かは分かりませんが、撃ち取れれば正解なのでしょう。

先輩方に経験や射撃のスキルは及ばないのは分かってます。しかし私には彼らが入らないような深い山域に入る為のトレランで培った体力と肉体があります。

猟師も行けないような深い場所にこそ鹿牧場があるのです。

経験やスキルが無いから体力で勝負ですよ。

 

 

 

そもそも、文脈からして狩猟を取り上げてどうこう言いたい話ではないじゃないですか。

私は狩猟が趣味なのではなく、料理の源流としての猟や畑に関心があるのであって、猟法の揚げ足マウントポジション取ってどうしようと言うのでしょうか。

そんな事言い出したら、猟師の雑な解体方法や素人レベルの料理方法を私がヤイヤイ言ってるのと同じですよ。

くだらない。

抗議してきたのはどれだけ凄い猟師さんなのか知りませんが、自分より経験の浅い人間に対して、お前のやり方では絶対無理、と先輩風吹かせて上から目線で簡単に言ってしまう人と言うのは、もう伸び代が無いのだと感じます。

2020年07月18日

わかってきた

ここのところ、天然酵母のパンを色々焼いてます。

ルヴァンもやってます。

楽しいですね。

 

今まではドライイーストで安定したパンしか焼いてきませんでしたが、菌とは何なのかを理解するには天然酵母が良いです。

 

今回はオーガニックのレーズン酵母。

ブクブク発酵中はファンタグレープそのものの香りがして、ファンタってスゲェなと。

 

ルヴァンは水と全粒粉とマヌカハニーで5日間かけて起こしました。

蜂蜜入れると元気ですね。

ちなみに、オーガニックの蜂蜜に牛乳入れて一晩常温に放置するとヨーグルトになります。

乳酸菌とかヨーグルトメーカーとか要らないです。

 

 

さて、本筋のパンは邪道かもしれませんがレーズン酵母とルヴァン両方入れると調子が良いです。

水分量は粉より多いくらい入れてビショビショの仕上がりを目指します。

 

発酵はドライイーストよりも遥かに時間が掛かりますが、圧倒的に粉の味わいが出て旨い。なんだかんだで12時間くらい発酵にかかりましたね。

今までのパンはなんだったのか…というくらいに旨い。

待ってる間がとにかく暇なので、佐々木さんの小豆でアンコを炊いて、明日朝飯は自家製カンパーニュとアンコバター。

最高じゃないですか!!

 

この、わかったぜ!

という瞬間が楽しくて仕方ないヒマなオヤジの道楽です。

 

自家製豆板醤

 

畑で大量に空豆が取れまして、チマチマ食べてましたが、そんなに空豆ばっかり食べられないので、久しぶりに豆板醤をつくりました。

 

材料は茹でた空豆7、唐辛子0.5、麹2.3、塩0.2ですが、まあテキトーでいいです。

 

麹がなければ、変なものが入っていない昔ながらの味噌で代用可能。

変なクスリ入ってる味噌だとミネラルバランス崩れて腐ります。常温保存可能な生きてる味噌が良いですね。

塩は空豆の量の2%で良いでしょう。

2%切ると腐りやすくなるので注意。

全部を細かくすり潰して、密閉容器に入れて常温で発酵です。

うちにはフードプロセッサーもミキサーもないので、すり鉢でゴリゴリしました。

発酵はジップロックでも良いし、甕に落とし蓋でも良いですが、嫌気性発酵なのでなるべく早く空気入らないようにして下さい。

 

麻婆豆腐、回鍋肉、豚骨ラーメン、餃子のたれ、エビチリなどなど中華料理に欠かせません。

 

 

空豆って農薬メチャメチャ使うんですよね。

でもなかなかオーガニックの空豆が手に入らないってのもあります。

風味は少し変わりますけど、ちょうど旬の枝豆でも出来ます。

 

2020年07月15日

最高の猟場を見つけたぜ

 

今年の猟場はこの界隈に決定。

 

神奈川県某所です。

場所は絶対に言いませんよ。

知りたい人いないと思いますけど。

 

鹿の足跡が多数。

鹿牧場ですか、ここは。

 

この沢を詰めていくと何があるんだろうか。

そういう沢登り的な要素もたまりません。

今年はここを徹底的に攻めます。

いゃ〜、良いところ見つけたぜ。

農家さんの所に遊びに行くと、だいたい辺鄙な場所が多いので、帰り道にヤバそうな朽ち果てた林道を車でガンガン登ってみると、誰も行かないような沢とか林業作業道とかがあるんですよね。

こういうところは鹿幼稚園みたいにたくさん親子鹿が居ます。

 

 

自宅から車で35分という近さ。

朝のうちにサクッと鹿撃ちして、鹿担いで出勤できますよ。

 

 

2020年07月14日

糠漬け

私は漬物ヲタクです。

知らない漬物食べる時のワクワク感は新学期のクラス替えみたいなテンションです。

 

 

 

ウチは自然栽培米の玄米を買ってます。

 

それを家で精米するんですね。

 

で、ヌカが大量に出るんで、犬が食べるかコンポストでした。

とりあえず、前よりは家にいる時間が増えたので、また糠漬けやろうかという事で、生のヌカから糠床を作りました。

市販の糠漬けスタートセットみたいなものでも良いですが、出来れば米を精米したヌカでやると香りも良いし味も良いですね。

何より、最初からやればペットみたいに愛おしくなります。

ただ、今は時期的に腐らないように育てるのがちょっと難しいです。

 

 

 

だいたい普通のやり方だと、生の糠に塩水と干し椎茸、鰹節、昆布、唐辛子を入れて夏なら4日、冬なら7日あたりかけて混ぜながら発酵させるでしょう。

騙されたと思って、錆びたクギを洗って二本くらい入れておいてください。

鉄分がでて奥行きがでますよ。

発酵中はクズ野菜入れて糠床に栄養やるのですが、その時に焼き魚の頭とか骨とかも入れると魚の脂がヌカを育てます。

ヌカは味噌などと違って好気性発酵なので、とにかく毎日混ぜて新鮮な空気で呼吸させる事。表面に多少カビが生えても、キチンと発酵してれば中までカビが入る事なく、なかで正常に育ったバクテリアがカビを殺しますので、取り除けばOK。

 

最近は漬物食べない人も多いかも知れませんが、別にご飯と食べるのが漬物ではありません。

細かく刻んだ漬物をマヨネーズに入れればイケてるタルタルソースになりますし、漬物細かく切って豆腐かフレッシュチーズと和えてオリーブオイルかけるだけで激ウマ白和えできます。

 

料理は面倒な部分が多いですけど、興味を持ってやってみると非常に楽しいはずです。

 

これ、慣行栽培の米糠でやると大体うまく行きません。

逆に自然栽培米糠なら失敗は少ないです。

 

シュークルートの時もそうですが、ミネラルや微生物バランスの崩れた食材だと上手く発酵しないんです。

 

 

 

2020年07月12日

海に来るご家族の皆さんへ

今年は湘南のビーチは海水浴場として稼働しません。

そうなると、何が問題かと言えば海の家が無いからご飯が面倒、というのは大した問題ではありません。

辻堂なら湘南ターブルがありますので是非。

 

問題はそこではなく

 

 

先日、梅雨の晴れ間に海に入りました。

ちびっ子たちもたくさんいて、その家族もいて、テントやパラソル立てて楽しんでました。

その日は梅雨前線の影響が残り、風が強くて波はまとまりが無く、荒れてました。

1ラウンド終えて私が沖から浜に帰る為にパドリングしてました。

そしたら浜から少し沖に出たところで顔だけ出した小学生くらいの男の子が浮かんでいて、打ち寄せる波に揉まれており、もしや、と思って近くまで行くと、やはり溺れる寸前でした。

そこはカレントと言って、浜に打ち寄せた波が沖に戻る流れがあり、サーファーはカレントを見極めて沖にでるのですが、素人には絶対に分からず、足が付かなくなった瞬間に流されます。

特に潮が引いている時は一気に海底が掘れて深くなるので、あっという間に流されます。

 

大丈夫か?

と、声かけると

無理!ダメ!

との必死の声に私のサーフボードに引き上げて浜まで連れて帰りました。

相当水を飲んだようで、グロッキーです。

意識はあるので、親の居場所を尋ね、身体を抱えて両親のいるテントまで担いで行ったら、何家族かでバーベキューで盛り上がっており、誰も子供が海で溺れているとは思ってなかったようでした。

 

あと5分助けるのが遅ければ手遅れだったと思います。

 

と、酒飲んで真っ赤な顔したお母さんに伝えました。

 

子供を海に入れるとき、もしくは一人で入ってしまうようなシチュエーションの場合は絶対に目を離さないで下さい。

 

今年は海の家がないということは、ライフセーバーが居ないという事です。

ライフセーバーが居ない海で子供が溺れれば確実に死にます。

 

今年はコロナでプールも自粛傾向なので海に人が流れると思います。

子供に海の怖さを教えて下さい。

再訂正

 

 

すいません、これ、明日13日発売でした。

7月20日号が13日に発売というのが分かりにくいですね。

 

現物が自宅に来てました。

これは恥ずかしい内容満載。

 

しかし、嘘も飾りも無いありのままの私の半生が書かれてます。

 

コンビニにも売ってますから、是非パラパラして下さい。

 

 

2020年07月11日

訂正します。

 

おおおお、こんな仕上がりなんですか。

 

原稿は見てませんが、表紙は山梨県の某所に行ったときの写真ですね。

ゲラは私も初めて見ました。

 

アエラの記事は1週間延びて、20日発売みたいです。

 

 

 

敗北宣言

 

この長雨。

どうしろと言うのですか。

オーガニックで畑やるってのは、そんなに簡単なことでは無いです。

オーガニックの野菜が慣行よりも値段高いのは何故か、それはやってみればわかります。

とにかく雑草との戦いは壮絶。

私みたいに週一で行けるかどうかでやってる人間は工夫しないとこうなります。

雑草が日光とミネラル奪ってサツマイモの蔓が伸びません。

化石資源使わない理想に燃えて、塩ビマルチするのを避けてましたが、次は必ずやろうと心に誓ったのでした。

 

その代わり、土は多様性がありすぎて凄いことになってます。

 

 

 

根性が曲がった人間が野菜を作ると野菜も曲がるんでしょうか。

畝をキチンと立てたつもりが、ちゃんと耕せて無かったようで、土がまだ硬い部分を大根センサーがちゃんと察知してあらぬ方向へ進んだ結果、こんな大根が出来ました。

 

枝豆は今までで最高の出来。

在来種よりもF1の方が育てやすい気がします。

 

 

 

 

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