2020年06月04日
レストラン再開は未定です…
再開ムードですけど、レストランが本格的に再開できるのはまだ先だと思ってます。
ここ最近、周りのお店が少しづつ再開してきたので、お客さんからいつやるの?って言うお問い合わせを頂くことが多くなってきました。
レストランとは何かといえば、旨い料理が目的なのではなく、
人と人が集まって飯食って楽しいね、というすごく人間の根源的な営みなんだと思います。
声のデカい常連チームと私のどうでもいい下ネタトークとか、店内のザワザワとした熱気とか、キッチンで暴れる私の怒鳴り声とか、上手く言葉にできないんですけど、そういう言葉にできないような人間の濃厚な営みってのがレストランの大切な魅力だし、私の居場所なんだと思ってますので、それが自粛だとか新しい生活様式だとかのコロナ後の価値観とは完全に矛盾します。
テーブルに衝立したり、マスクと手袋で接客したりと店側だけでなく、席を間引いてほかのお客さんととの接触を避ける事が当たり前になるならば、レストランという場の役割は終わります。
コロナの心配がないようにしようとすればするほどに無機質で味気ないお店になっていきます。
人と人とが交流するというのは、良いことも悪いこともひっくるめて交わるってことであって、だからこそ面白く奥深い。
濃密さを避けたのっぺらぼうな飲食店なんて私にはできません。
残念ですが、その時が来たら閉店しなくてはいけません。
これは私の職人としてのケジメでもあります。
納得いくモノが納得いく環境で出せないならば、やる意味が見出せないのです。
もう少しだけ世の中の動向を見ながら黙ります。