2020年05月02日
どんどんいきますよ
鴨のパストラミ オレンジ風味です。
パストラミって言いたいだけで名前にこだわりはありません。
フランスにパストラミってのは無くて、ジャンボンとかと同じ部類に入ります。
基本スライスしてパンに挟んで食う感じ。
元々は東欧からトルコにかけてが発祥ですけど、冷蔵庫ない時代に肉をどうやって保存するかって言ったら、塩漬けか燻製か乾燥しかないんです。
現代は冷蔵という料理人を甘やかす堕落したシステムがあるので、本来の目的からズレて保存性よりも味わいを優先させます。
味わいも微妙なところがあって、しっかり乾燥と燻製と塩が効いた生ハムってのは、もう超えることが出来ないシンプルで完璧な製品なのです。
しかし、そうした昔ながらの製品は冷蔵しない前提と引き換えに途方もない手間と時間が掛かります。
そんな時間かけられません。
時間がかけられないというのは、仕入れが現金に代わるタームが長い事に対して、抗うことが許されない現代資本主義に毒されて止むに止まれないという事情があるのですよ!
特に今はコロナでキャッシュフローが大変なので喉から亀頭と手が同時に飛び出るくらいにキャッシュが欲しいんですよ!
要請するなら補償くれ!
カネのウラミ!
カモのパストラミ!
というのが、自虐的な今回のストーリー。
ジョークですけど。
補償するとかしないとか、延長するならどうするとか、もうね、飲食業が半分無くなろうがどうが、国全体からすれば微々たる話ですよ。
どうにもならない自然現象の猛威に怯える生き物としての恐怖というよりも、カネが無くなっていくことの恐怖や、ウイルスよりも人間不信による恐怖、ウイルスが人間の免疫弱らせる前に社会の方が免疫過剰でウイルス関係ないようなところにまで違った恐怖を撒き散らしているな気がしていると言ったら怒られるんでしょうけど。
どちらにせよ、どんな時代も飲食業はなくならないのは歴史が証明してます。
だめなら全部一から均して、もう一回畝立ててタネを蒔けばいいんですよ。
虫に食われても肥料がなくても育つ野菜は育ちますし、無農薬無肥料は生命力が段違い。
農薬や肥料一回でも入れたらその畑はそれら無しには育たなくなります。
救急措置にトリアージってあるでしょ。
同時多発的に大量に患者が出た場合、助かりそうな人や助けるべき人を助けるという命の選別っていうアレ。
どんな業界もコロナで大変です。私たちの業界よりも助けないといけない医療とかインフラとか生産、物流業界に税金を突っ込んで救済する方がいいに決まってる。
コロナが落ち着いてもレストランに食事に来てくれるようになるのはまだまだまだまだずっとずっと先です。
それまで全てに税金突っ込んでたら国家が破綻しますよ。そのツケを孫の代まで引っ張れません。
久しぶりにヒリヒリしますけど、私はとにかくひたすら良いシャルキュトリーを開発して作りまくるのみです。