2020年02月24日
春一番が吹いたので
そろそろ畑はじめます。
今の小さな畑から大きな畑に引っ越ししまして、本格的に畑やりましょう最終目標は湘南ティーサイトのファーマーズマーケット出店したいよねという話。
ウチの湘南のテンチョーのナオさんの実家が農家さんでして、遊休地があるとの事。
しかも200坪オーバーで元は田んぼ。
耕作やめて何年も経つので、土としては慣行からの転換期間は超えてます。
しかしながら草ボーボーなので、一回全部草剥がして土づくりからやらねばなりません。
この草を緑肥にするのです。
もちろん、オーガニックでやるのですが、ちょうどいい機会なので、国の制度としてのJAS有機というものが一体どのようなものなのかをチラ見してみることにしました。
ウチの取引農家さんは皆、JAS有機認証はありません。
私自身も認証があるかどうかで判断してません。ウチの規模的にも取引できる農家さんの数は多くできず、認証どうこうよりもその農家さんご自身が何を考えて野菜を作られているかしっかり話した上で取引させてもらってます。
要するに、マークではなく人柄、その哲学に共感できるかどうかです。
第三者機関が定期的に圃場査察に入る事で安定的に安全性を維持する保証はありますが、JAS有機認証が本質的に環境負荷の少ないオーガニックであるかといえば、ウチの農家さんの方がストイックです。
JAS有機は無農薬栽培とイコールではなく、農薬もどきの使用や塩ビマルチの使用が義務であったりと環境負荷を突き詰めた場合には疑問点も残ります。
農水省の分厚い資料と格闘中。
堆肥を入れるかどうかも考え方によって様々ですが、2年間自然栽培でやってみて無肥料の難しさは痛感しました。自然栽培でも堆肥やらないわけではなく、その際は堆肥本体に二十日大根撒いて発芽するかどうかで未熟か完熟かの判断となります。発芽しなければまだ熟してないという事です。
熟してないとは完全に分解されてない、要するにまだウンコなのです。まだウンコなのに畑に撒けばo 157など人間に有害なリスクになります。
店で出る野菜クズやどうしても出てしまうロスもここで一緒に発酵する事になります。
緑肥だけでもできなくはないけど、相当な忍耐と時間がかかり、今回は堆肥を入れます。
湘南ターブルでお世話になっている自然養鶏の壇上さんのところは鶏糞ベースの堆肥を大量に貰いに行ってきます。
この壇上さんてのが恐ろしくアツイ男でして、私は大好きなんです。
土のpHもどっちに傾いているかも不明なので、春になってスギナが多ければアルカリに傾けるために木炭も入れないといけません。
窒素固定の為にまず大豆と麦をやって土壌改良。
いけそうなら芋もやりますか。
風がどう吹くのか、水捌けの方向、太陽の当たり具合、まあ他にも色々考えなきゃいかんことがあるんですけども。
死んだモノが相手の料理と違い、畑はイキモノ自然相手なので思うようにいかないことが逆に新鮮です。