2020年02月05日
長谷川自然豚
取引先との成り行き上、とある取材を受けることになりました。
一回話聞いて撮影して終わるものではなく、何ヶ月も追いかける密着型の誌面、なんと6ページぶち抜きです。
私なんて文字にしたら1ページ半くらいしかネタが無いような薄っぺらい人間だと思うのでお断りしようかと思いましたが、プロの作家さんが私をネタに食の問題について書いてくれる良い機会になればと思いまして受けることにしました。
テーマはオーガニックと食品ロスです。
そこを深掘りするならば、確かにページ数多くないとダメですね。
そんな取材の初日。
国産でオーガニックミートを探すのは非常に難しいという話題に。
なにをもってオーガニックとするのかは明確な基準がないため、線引きは難しいですが、完全なるオーガニックと断言できるのはジビエでしょう。
里山に降りてきて作物食べるものもいますが、そうした獣が食べるのは決まってオーガニックな野菜ばかりです。
普段は鹿なら草や苔、木の芽などが胃袋から出てきます。
しかしながら日本国民がみんな毎日鹿肉食べたら1年で鹿が絶滅しますね。
では、家畜で完全なるオーガニックを考えると、私が知る限り1人しか思い浮かびません。
前からたまにウチでも登場している青森県鯵ヶ沢の長谷川さんです。
豚の飼料も完全無農薬のジャガイモを与え、抗生物質なと何もかもフリー、飼育日数も長い。
当然、生産効率は低いので価格は高く、普通の豚肉の5〜6倍しますが、味は絶品。
あの豚の脂の質は他で見たことがありません。
そして長谷川さんのところで修行された方が大鰐に帰って小売店からの食品廃棄物を食べさせた豚から生ハムを作っていますが、その生ハムも絶品です。
また買いたいな。
野菜でも肉でもオーガニックは必ずしも美味しさと直結しないことも少なくないですが、長谷川さんの豚は本当に旨い。
とりあえずロースだけを買いましたが、今後は一頭買いして各パーツで最適な料理しようと思います。