2020年01月22日
先日の狩猟で沢を詰めている最中、所々凍っており、これは良い傾向だと思った矢先、さらに源流に巨大な凍った滝が現れました。
高さは30m以上、ルンゼ状にバキバキに育っており、まさかこんな所にこんな素晴らしい氷壁があるなんて思いもよらなかったけれど、こんなに立派な滝ならば有名なのだろうと帰ってネットで調べても、山ヤのバイブルである日本登山体系を参照しても載っていない。
何故だ。
沢登り、いや普通にクライミングとしてもいい岩なのに。
ちょうど北東壁にあたるので、日当たりが極端に悪く、気温もマイナス8度くらいなのでバッチリ凍ってました。
ああ、あれは一体なんだったんだろう。
私は誰も登っていない可能性のある氷壁を見つけたかも知れない…
今度は鉄砲だけでなくアイスバイルとクランポンも持って行かなければ…
ただ、全くソロで登れる気がしない、というか本当に死んでもおかしくない場所と高さなのでオクヤさんを誘ってみようかな。
獲物のことより、あの滝のことが頭から離れない。
猟場としての縄張り意識の関係上、そして未開拓の氷壁ならば余計に秘密にしておきたい。
でも声を大にして言いたい…
あ!日本登山体系に載ってる山梨県の山域って書いちゃった!
でも、このブログの読者で日本登山体系読んでる人って多分2人くらいしかいないですよね。
私の猟場の山梨県某所の鹿と鴨、天然キノコです。
鴨はいろんな種類ありますが、数はまちまちなので売切れ御免。
釣り堀状態なので、遠慮なく。
本当は空気銃の方がカモは綺麗に仕留められますが、私は散弾銃しかないので。
この猟場は本当に獲物が濃いですね。
さらに沢を詰めて道無き道をズンズン進みます。
アイゼンとピッケルは必須、さらにワカンも使いながらラッセルして更に深い山に入ります。
私の場合、ロングトライアスロン→登山→トレラン→狩猟と来ているので、体力や登山技術的にはアドバンテージあるのだと思います。
ここは登山道ではないので、ここで滑落しても誰も気が付きませんし、助けになんて来れないでしょう。
人が入りにくいからこそ、獲物の気配が濃いんでしょう。
むむむ、獣の色が濃い。
鮮度の良いアシを発見。
近いぞ。
ん?
こ、これは…
熊ではないか…
結構デカいぞ。
この辺のクマは冬眠しないというのは本当でした。
山梨県ではツキノワグマの捕獲は自粛とされてますが、食い殺されそうになったとしても発砲してはいけないのでしょうか。
さて。
今回は親子の鹿でした。
母親と小鹿がいた場合、どちらを狙うべきか。子を失った母、母を失った子。
そんなトロッコ問題のような答えの無い問いに対して、やはり旨そうな方を狙うという私のが解。
これ以上の細かい描写や画像は割愛します。
人によっては気分を悪くするでしょうし、狩猟は自慢するためにやっている訳ではないので、血塗れの獲物を持って笑顔でピースするようなことはするまいと決めていますので、写真もありません。
タイミング見て知りたい人にシェア出来ればそれで十分。
鹿は解体し、骨はジュを取って前足から首とスネ肉の煮込み、肋骨はコンフィ、ロースとモモはソテーです。
ソースが旨い。
これだけシカ味がクリアに出せたのはいつぶりでしょうか。
パリのレストランにも負ける気がしません。
小鹿だったのもよかったのでしょうし、仕留めてからの処理も今回は迅速に出来ました。
敢えて淡々と書いていますが、私の中で生き物を殺して肉にする事に慣れた訳ではありません。
うまく言葉に出来ないのです。
少し考える時間が必要ですね。
今回の鹿料理は自信あります。
肉質も良いですし、バリエーション上手くできたので楽しめる一皿になってます。
個体は大きくないので、週末でなくなるかどうかというところです。
他にもカモもそこそことってきたので、是非。