2019年12月05日
行きますか〜?
この写真でどこの滝かわかる人は相当マニアックです。
裏同心ルンゼF1です。
今年も凍ったようですが、まだ発達が薄くて脆そう。ガチガチに凍らないベルグラだとアイゼン刺しただけでボロボロ崩れるのです。
私は正月にバキバキに凍ったこの課題をソロで終えました。
ソロってのがポイントです。
まずリードが途中の氷にボルト打ってザイルで墜落予防の支点確保し、カマキリの鎌みたいなアイスアックスを突き刺しながら登ってルートを開き、フォローがそのルートを伝って行くのが通常ですが、とにかく時間がかかるのです。
ザイル持って待ってる時間はマイナス20℃なのにやる事ないので鼻がもげそうに寒い。
そんな時はワークマンで買った冷凍倉庫作業者用のゴム手袋が大活躍。
ソロの場合はいたってシンプルです。別名アルパインクライミングといいます。
差し当たり、ひたすら登るだけです。
滑って落ちればイテテではすみませんが、1番価値のある冬季登攀がアルパインです。
途中で氷が崩れたり上から氷が落ちてきたりとヒリヒリする場面の連続ですが、ソロなのでサクサク登れます。慣れないうちは垂直の氷の壁に突き刺したアイゼンが辛くてふくらはぎがプルプルと震え、アックスを持つ手がパンプします。
気温によっては角膜が凍って視界が真っ白になり、その時は流石にヤバイかもと思いましたが、裏同心は大して高さもないので気合でいけます。
今年は舟山十字路からの悪名高き阿弥陀岳南西陵ですかね。
アルパインこそ究極の自由があります。
さあ、クライマー菊池さん、アイゼンとアックスをしっかり研いでおいてくださいよ。