2019年11月08日
セルヴェル
いま読んでいる本がとんでもないです。
物凄い本に出会ってしまいました。
ここ10年でダントツの一冊。
これまで食にまつわる話で、感銘を受けた本はその殆どが海外の作家でした。
これは日本人から日本の食の問題を日本の制度、これまでの数々のルポ、倫理哲学書などを細かく参照して切り込んでいます。
あるお客さんから、
今まで動物の死体を料理してきて、これからは自ら猟と称して生き物を殺しに行くお前の生とは何か、その意味について考察を述べよ、
と宿題を頂いているので自分なりに考えている最中に出会った一冊。
やはり、本はAmazonではなく書店での偶然の出会いが良いですね。
さて、その本は読了したらここにまた書きますが、そんなテーマのこの料理。
豚の脳味噌のムニエル 黒バターソース。
脳味噌は芝浦直送の別注品です。
普通に売ってもらえません。
脳味噌はフランスのモツ屋に行くと普通に売ってます。だいたいが仔牛か仔羊ですが。
日本で脳味噌食べる文化は秋田のマタギかアイヌ、沖縄くらいしか無いのではないかと思います。
これも立派な食材でして、それなりに色々料理法があります。
昔は鮮度の問題があったので牛乳に漬けて臭みとったりと下処理ありましたけど、今は朝どれなので、不要です。
これは美味しいですから食べに来てくださいとは言えない料理です。
しかしながら、こういうものも美味しいよね、と思える経験値がある事が人生を豊かにすることは間違いなさそうです。