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2019年10月26日

イベント告知させて下さい

https://r-tsushin.com/feature/sdgs/conference_01.html

 

以前からチョイチョイ小出しにしている料理通信主催のイベントですが、概要が固まりました。

 

小林武史さんと和歌山の料理人さんや

編集顧問の君島さんや

北里大学の山田先生とか

錚々たる方々に混じって異物感ありすぎるこの2人。

 

早朝の鎌倉で撮影しました。

いい感じに写ってますけど、実際はこの時、

 

え?この辺から大船に抜けるのってどこ行くと早いっすか?

あー、あそこの道を右に曲がってまっすぐですね〜。

とか、

犬飼ってるんでしたっけ?

そうそう、ウチはボーダーコリーね。

へぇ〜、ウチはメタボなビーグルなんですよねー。

という割とどうでも良い会話してます。

 

今回のイベントは4年前からやってきた自転車イベントとか畑イベントとかの文脈と同じ流れです。

パタゴニアは新しくアパレルとは別部門として食品ブランドを立ち上げて、環境再生型、持続可能性の高い食材を使った商品の開発や販売をしています。

ウチでも提供している、新開発の多年草の麦から作られたクラフトビール、自転車やトレイルランニング向けオーガニックフルーツパワーバー、登山向けの簡易的なスープなどです。

詳しくは次号の料理通信に掲載されますが、私たち2人が訴えたいのは、そのものズバリ、今だからこそのオーガニックの意義についてです。

 

小林さんの農場の食材とパタゴニア・プロビジョンズを使ったランチボックスなどご用意しております。

是非是非お越し下さい。

ウズラ 秋仕立て

山ウズラではなく、家禽のウズラです。

 

野生と養殖が同時にメニューに載ることは多くありません。

 

肉質は似てますが、香りや味わいは全くのベツモノ。

野生は臭い、養殖は食べやすいという認識は正しくありません。

養殖の真鯛と天然の真鯛に対する認識と同じで、優劣の問題ではなく慣れているかどうか、あとは好みの問題です。

養殖はモノが安定していますが、野生は個体差が激しい。

そのバランスをどう取るかが腕の見せ所でしょう。

 

 

今日は詐欺師の山ちゃんから泣きの売り込みありまして、フランス最高級のウズラをウチのような場末の店に売りつけてきました。

 

そんな最高級ウズラならば、それなりにこちらとしても喧嘩するくらいの食材合わせてやらねば、本来の持ち味を殺してしまう。

 

ウズラはツボヌキして中にトランペットや天然キノコと栗のリゾットを詰めます。

このリゾットが秋全開でむせ返るような山の香りに満ち満ちています。

 

 

 

 

被害者友の会

サザエさんや昆虫博士のせいで買いたくても買えない人が続出、私もその一人。

コッソリ店を抜け出して世田谷通りに走りたいけれど,いつもそんな鉄壁のディフェンスが立ちはだかります。

 

全国各地からその店を目指して旅程を組み,ついでにウチに寄ってくださるお客さんも多数いて、もはや下請けレストランの様相を呈しております。

 

皆さん口を揃えて、そこでなければダメなんだ,もう後には戻れない、どうしてくれようか、と頭を抱えながらもウキウキと重そうな買い物袋を持ち帰ってフランスの香りを噛みしめるのでしょう。

 

皆さんはそのパン屋さんの被害者であり,私はサザエさんや昆虫博士の被害者でもあります。

 

なんと不幸な店があるのでしょうか。

巴シェフ,由美さん、10周年おめでとうございます。

その背中はいつも大きく遠い。