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2019年09月29日

ジェントルマン・クッキング・ジム

略してGCG。

男性限定料理ジムです。

野郎ばかりが集まって野郎の料理を極めるぜ。

というありそうでなかった企画。

育休だのイクメンだのと言いますが、結局母乳を出せるわけでもない男性が育児参加するには奥さんの負担をどれだけ軽く出来るかが勝負なのではないか?

ならば、簡単でもいいから旨い料理を作って差し上げ、自由な時間を作ってあげる事がイクメンの本質だろうと。

 

寄り道せずに真っ直ぐに帰っても

便座に座ってオシッコしても

脱いだ靴下を洗濯機に入れても

奥さんの時間が増えるわけでもなく

何でもかんでもセクシーに取り組めば負荷が軽くなるよね、ってお気楽イクメン大臣のような話じゃない。

ならばいっそのこと確実に旨い料理を何品か覚えてローテーションで回す方が良いでしょう。

そして女性をキッチンから解放しよう。

料理から食を考えてみよう。

という、余計なこと言うなよ企画です。

 

残念ながら満員ではなかったのですが、奥様から行ってこいとアツイ魂を持った野郎の皆さまがご参加して下さり、女性も混じったクラスよりも質問や会話も弾んで良い時間となったと思います。

 

料理を作るとその料理に使う素材、調味料、道具が気になり始めます。

なんでこれとこれは同じような肉なのにこんなに値段が違うのか?

豚コマって肉はどんな部位なんだ?

高い醤油と安い醤油は何がどう違うのか?

カット野菜はなぜ色が変わらないんだ?

そんな素朴な疑問から、普段の生活を見直すヒントが見つかります。

 

当たり前ですが、自分の体は食べたもので出来ています。だとすると、安い外国産のものばかり食べていると日本人なのに外国人です。

料理は人間としての選択の幅が無限に広げますが、料理を放棄すれば自由の本質を失うことになると思うのです。

 

 

 

フィッシャーマンズディナー

昨日に続き、生産者さんと友達になろうよディナーでした。

 

今日は片瀬のシラス漁師、浜野水産の浜野さん。

実はプロサーファーでもあり、来てくれたお客さんもその界隈の方が多かったのですが、サーファーではない漁師としての顔はあまり知られてません。

 

シラスに旬はあるのですか?

湘南はなぜシラスが沢山とれるの?

アカモクってどうやって収穫するの?

船って早いの?

などなど、最近気になる魚のこと、海のこと、一次産業のことを聞きながら魚を食べる。

スーパーで買う魚も同じ海でとれるモノですが、やはりそのストーリーを知ることで深く食べることが出来ると思うのです。

 

いやー、この企画かなり深くて面白い。

月1くらいでやりたい。

 

 

お客さんは料理が美味しいかどうか、というよりも深い食事する経験に豊かさを感じているようでした。

その生産者の持つ素材や自然から与えられたどんなものでも美味い料理に昇華させるのが私たちの仕事だと思っています。

私は昔からこうした価値観を提示したかった。

 

今回、1日目は自然養鶏農家さん

2日目は漁師さん

農耕牧畜文化と狩猟採集文化という似て非なる生産者さんの話を聞くことが、実は私自身の興味の核心でした。

その話はここには書きませんが、とても勉強になりました。