2019年04月25日
物凄い映画
カミさんに茶でもシバいておいで、と日頃の感謝の意を込めて次男と一緒にお留守番していた時に観た映画です。
いやはや、とんでもない映画でした。
多分、観た人は居ないと思いますが。
最初から最後まで陰鬱で鬱屈していて救いの全くない、これぞフランス映画。
この映画に賞を与えたカンヌ国際映画祭、やっぱハンパない。
日本ならPTAが反対して上映禁止ですね。
私はズーンとした気持ち悪さと、いつまでも夢に出てきそうな後味の悪い映画が好きなのですが、これは一級品。
ローラーのオカズに何かいい映画教えたまえ?
って高岡さんに聞かれて、コレをオヌヌメする勇気は私にありません。
服部さんはこの映画観てから生レバー賄い丼食うかどうか考えて下さい。
アマゾンにありますから。
ストーリーから映像から中盤から結末にかけての破滅的な壊れっぷりと信じられないグロテスクでバイオレンスな描写、顔を背けたくなるヒドイ表現が満載。
それを総じて美しいと感じてしまう私の感性は完全におかしい、ぶっ壊れていると自覚しました。
私はこの映画に興奮してしまったのです。
おおお、これは凄いぞ、と。
スタンリーキューブリック的なアイスピックで目ん玉をチクチク刺して来るような痛々しさではなく、いきなり斬れ味の悪いハサミでギコギコ耳を切り落とされて気絶する感じです。
映画として完全に終わってます。
ストーリーとしては、ベジタリアンな女子が獣医の学校に入学した洗礼として動物の血液を頭からぶっかけられ、ウサギの腎臓を生で食べさせられてから自分の中の動物的な部分がムクムクと大きくなり、徐々に人間として自分も周りも壊れていくという、破滅的な映画。
こんな半狂乱映画を生後1ヶ月半の子供を腕に抱えてユラユラしながら観たのはわたしだけではないか。
当分、この映画のせいで悩むと思います。