2018年12月13日
一抹の寂しさと
今後の人生を考える不惑の私。
本の原稿もコツコツ書いておりまして、ほとんど終了してます。
メインとなる料理は全て撮り終えて、あとは細かい道具とか撮り忘れたものとか、基礎的な生地や出汁類だけとなりました。
春には出版かと。
先程、鹿児島でイワシの煮干しを作っている友人がジビエのソーセージを作りたくて、たまたま買った本が私のシャルキュトリー 教本だったよ、書いてあるとおりに作ったら一発で上手く出来たよ、とわざわざメールくれました。
嬉しいですね。
今回の本はそれ以上に長く使ってもらえる本になると思います。
とにかく意識したのは、ウチの若いスタッフに対して私が伝えたい事。
レストランは利益を上げるための箱でしかなく、彼らの学校ではありません。
なにもかも全て説明してあげることはなく、限られた時間の中で仕事としてやるべきことだけを簡単に伝えるだけという毎日の中でどれだけメッセージが届いているかはわかりません。
本当は本に書いてあることを隣で説明してあげたいのですが、私も雑用が多くてそれもなかなか出来ません。
本ならばいつでも読めるし、何より私の言葉で哲学含めて料理を紐解く事ができます。
仮に私が死んだら、店や料理は無くなりますが本やルセットは残り続けます。
この本の完成で一旦わたしの中で一区切りとなります。
40歳で早い気もしますが、なんとなく一抹の寂しさも感じつつ、新しいステージに行かなくてはと感じる今日この頃。