2018年06月12日
瓶詰パテ
以前、ここにも書きましたが、パテ、テリーヌ類の賞味期限を長く設定したいのです。
現在は大体5日から7日前後です。
100gカットなので食べきりサイズでは有りますが、なかなか大きいというお声も頂きます。
もっと小さいサイズでの販売も考えました。
そうなるともっと期限は短くなるし、ビニールのパックも大量に消費します。
毎日、300枚以上使ってるのかな?
1カ月で10000枚。
一年で12万枚。
10年で120万枚。
おいおい、この量のビニール作るのにどれだけ負荷かかってるの?
実は私の気になる点はこのビニール袋なのです。
もちろん衛生的で持ち運びも管理も簡単なので、ずっとこれまでパックでやってきましたが、ずっとずっとこのビニール袋が気になってました。
やれ無添加だのオーガニックだのと耳に心地よいワードを吐いてきましたが、これだけのビニール袋を使っているのに、それを語る資格があるのか?と。
惣菜に至っては、毎日毎日大量のプラパックに商品を詰めて出荷してます。
中身食べたら、ただのゴミです。
自治体によっては回収とリサイクルをしていますが世田谷区で言うと、処理場の問題から燃えるか燃えないかだけで分別してます。
そもそもビニール袋にテリーヌ詰めなくてはいけないのだろうか?
惣菜は使い捨てパックでいいのか?
パックはリサイクルされたものを使うようにしたいと考えてますが、それはただの対症療法に過ぎません。
ゴミを出さないように努力しなくては意味がないのです。
いや、ビニールゴミが出ない商品にしなくてはダメです。
惣菜も理想的な形は、朝出勤前に預かったお弁当箱に詰めてお昼にお渡しするってのが一番なのですよ。
なかなか難しいんだろうけどね。
だれか、そんなビジネス一緒にやりませんかね?
と、1人で悶々と思ううち、やはりガラス瓶での製造をしなくては、と思い立ちましてパテのネタをガラス瓶に詰めて焼き、一定期間保存した後、製品中の細菌の数を測定する検査機関に出しました。
一般的にそういう第三者機関から出された数値を目安にメーカーが賞味期限を設定します。
30日経過、大腸菌とか全部陰性、なんの細菌も出ず。
45日経過、同じ結果。
まさか、ここまで無添加で持つとは思ってなかったので、経過観察はここまでですが、ひょっとしたら2カ月持つのかもしれません。
検査機関からは、これだったら40日とかでもイケんじゃね?
って回答でした。
レストランだったらテリーヌの2カ月熟成とか普通にやりますしね、、
晴れて長い賞味期限が設定できるとお墨付きをもらいましたので、試作とオペレーション構築したのち、今月末か来月頭には無添加パテをリサイクル可能なガラス瓶にて販売しようと思います。
うちのガラス瓶を店頭にリバースしてくれた方には何かオマケしたいとも考えてます。
自治体のゴミに出してもリサイクルしてくれますしね。
どっちでもいいですけど、ウチとしてはリバースしてくれると瓶代が浮くので嬉しいっす。
中身新品ですけど、蓋が使い込んでる感あるパテってカッコよくないすか?
という価値観をうちのお客さんなら持ってくれると信じて…
お客様で保冷剤をたくさんリバースしてくれる意識の高い方もたくさんいるので、そうした方にもオマケシステムを考えたいです。
賞味期限ながいので、贈り物にも良いですし、空気に触れにくいので家でちびちびと熟成させて育てながら食べるもの良いですね。
簡単には腐りませんから。
瓶詰めにすると、量が増えます。
おそらく400グラムか300グラムくらいになります。
しかも、量が多いので一個あたりの値段が上がります。
グラム単価で考えると安くなるんですが。
なので、来店頻度が減るやも知れません。
だとしても、このままの状態でやり続けて行くことに意味があるとは思えません。
原因の一部になるのか、解決の一部になるか、2つに1つ。
それで事業継続出来ないならば、そもそも私たちに意味や意義が無いということです。