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2017年10月30日

鳳凰三山惨敗

山は怖い。

その事を思い知らされる1日でした。

台風一過、天気は素晴らしいけれど、雨と風で土壌は柔らかく、基本登りはザレザレ。

しかも、紅葉真っ盛りのところに風と雨で踏み跡が完全に消えており、登山道が不明瞭。

 

今回の登山はドンドコ沢ルートで、沢伝いに登るルートなのに、普段は枯れている沢にも台風の影響で豊富な水量。

これで一体どの沢を詰めていけばいいのかがわからなくなりました。

 

スゲエ水量。

こんなの渡れません。

 

頼みの綱は樹木や岩にあるマーキング。

これを見ていけば間違えることはありません。

 

しかし!

そして吹き飛ばされたのか、ある場所を境に全くマーキングが無くなりました。

 

最後のマーキングが付いていた木も根元からボッキリ折れてました。

こりゃ、マーキング消えたな。

マーキングなくても、登山道の踏み跡が見つかれば、とりあえずルートに戻れますが、深い落ち葉で完全に消えてます。

万事休す。

でも、地蔵岳のオベリスクは遥か上空に見えてます。あそこを目指せばいいのであって、せっかくきたからとコンパスと地図を見つつ、渡れない沢を巻きながら道なき道を藪漕ぎしながらも進みました。

 

 

が、南アルプスは甘くなかった。

 

ザレ場の急登を登っても行き止まり。

立ちはだかる高さ40mの岩壁。

岩を巻くように無理やりクライミングして登っても断崖絶壁の沢にでるだけ。そしてその沢もとてつもない水量で、誤って落ちれば間違いなく流されて死んでました。

ロープもなく登った岩を降りるのは自殺行為。

なんとか生えている木の根元に足場を確保して降りてみますが、かなりヤバく、身体中傷だらけになりました。

いろんな場所を試しては失敗し、マーキングが消えた場所に結局三回戻ってさまざまなルートを探しましたが結局敗退。

これ以上深入りすると本気で遭難するか、滑落して死ぬかどっちかだと判断。

撤退決定。

スゴスゴと帰ってきました。

 

生きてて良かった…

山は怖い。

本当に怖い。

良い経験となりました。

青木鉱泉に到着。

 

旨そうな鹿がいましたね。

 

てか、台風後で林道が洪水状態。

コンパクトカーで来た私が馬鹿でした。

 

次の車はジムニーにしよう。

 

当たり前ですが、私以外に止まっている車はありません。