2017年08月18日
第三弾。
あ、売れ残っても良いんです。
あたしが食べたいたけなので。
仔牛のブランケットやります。
明日のランチから。
仔牛の肩肉を角切りにして白ワインで煮込み、クリームで仕上げたホワイトシチューですわ。
夏にシチューって、どうかしてるぜ。
と言われるのは重々承知の上、出なくても賄いで食べるから良いんです。
というネガティヴな感じですが、フランス料理好きにはたまらないのがこの料理。
マニア中のマニアが2周くらい色々巡った挙句に辿り着く様な料理です。
私も一年に一回くらいしか食べたいと思う事がないのですが、今がその時です。
どうせランチで見向きもされないので、夜でもお出しできる準備しておきますね。
まあ、どうせ出ないだろうけど。
やりましたよ!
国産セミドライイチジク!
しかも無添加、砂糖不使用!
素晴らしい!
味わいも食感も大変良いです。
味見の手が止まらない…
国産ドライイチジクでプロ仕様のものってありませんでした。
日本のイチジクは愛知県を中心にドーフィン種という水分多いジューシーな物がほとんど。
このイチジクは秋田県の生産者がつくってます。
秋田県は日照時間が足りないため、完熟する事がほとんどなく、そのため硬い状態で収穫し、何時間も砂糖で甘露煮にして食べてました。
なので、秋田県民はイチジクを生で食べることを知りません。
愛知県民の私からすると、イチジクを煮込むという事が驚き。だって、いつものイチジクならば熱に当てただけで溶けるでしょう。
なかなか秋田県のイチジク販売が上手くいかなかった事もあり、加熱出来る水分少ないイチジクならば国産ドライイチジクにしませんか?
と、言ったのが三年ほど前。
生産者さんの血の出るような試行錯誤の努力の末に、これが今日送られてきました。
いゃ〜感無量。
こういうのっていいですよね。
産地には使い手の意見がなかなか届きませんし、生産者の事情は作り手には見えにくいです。
やはり現場に行かないと見えない事が多すぎ、新しい発見はネットがどれだけ便利になっても現場にしかないと思います。
私たちは素材がなければ、何の意味もありません。しかし、私たち料理人の知識や経験を生産者と直接すり合わせる事で今までなかった価値が生まれるのではないでしょうか。
これからこれを売るという、これまた大変な仕事がありますが、私は言い出しっぺなので最後までお付き合いしますよ!