2017年04月20日
初心者であること
これは大切にしていることですね。
料理に関しては20年ということでベテランの域に達しつつあります。
これが良くない。
慣れというのが良くない。
特に私のような人間には。
それが痛いほどわかっているので、なんでもいいので初心者の部分を持っていたいと思うのです。仕事も趣味も。
レストラン開いて2年目でパテのネット販売やりましたが、その理由が”ググってもだれもやってなかったからやってみた”、という単純なもの。
翌年には働いた経験もないデリ屋をやってみました。
その時はめちゃんこ大変だった気がしますが、今は素晴らしい仲間に恵まれて何とかなってるのが面白い。始めたときは毎日が超エキサイティングでしたね。
30才そこそこで始めたトライアスロンももう8年目。
自分でいうのもあれですが、中級者くらいでしょうか。
サーフィンやスノーボードも水泳もサッカーも同じ、全部中級者程度です。
趣味に関して、わたしは自分の中で大体80%いくと何事もそれ以上を望みません。それ以上をやろうとすると、尋常ならざる努力が必要で、到底私には無理。とっとと違うことを始めてしまいます。
トレイルランニングを始めたのもそういうことです。
たぶんウルトラトレイル走ったら満足します。
そしたらまた違うなにかを見つけるのでしょう。
フランス料理という分野から食という世界を俯瞰してみると、なかなか奥が深い。
いや、広すぎて深すぎる。20年やってもまだまだ知らないことが多すぎます。
20年やったからこそ、見えてきたというほうがしっくりくるのかも。
40才手前でまた初心者になってチャレンジしようと思います。
完全に思いつきなのですが、かなり本気です。
わたし、野菜つくります。
毎日キッチンにも立ちますし、今まで通り諸々の会社の雑用もやります。
やっぱ、自分で野菜を作ってみようと思うのです。現時点でキッチンと畑はあまりも遠い。
使うもの全部作ろうなんて、まったく思ってないんです。
食べ物と人間と環境の良いサイクルというものは、キッチンでシコシコしていても絶対に見えないのでは?
メールや電話で農家さんと連絡とって野菜買って、たまに遊びに行って話聞いているだけで分かった気になっている自分が嫌だったというのもあります。
料理を通して食べることや生きること、食べ物の未来を学ぶには土と環境から教わるしかないのではないか?
ある時、そう思ったのです。
ということで、これから野菜作りのための準備を始めます。
いろいろな方々と面白いことをやりながら、楽しみながら勉強してまいりたいと思います。