2016年07月27日
かなり長いですが
お時間あるときにお読み下さい
ただの独り言です。
このリンクは、私のFBではシェアさせていただきました。
以前、書評をかかせていただきましたが、残念ながらお蔵入りになってしまいまった野口さんの記事です。
テレビや新聞には出ない内容です。
なぜかはおわかりですよね?
あまり宗教っぽい事はいいたくないんですけど、スーパーに並ぶほとんどの野菜は自分の子孫を残せないF1の種からできた野菜です。
だから毎年毎年農家さんは種を買うわけです。
それをせずに、自分で昔からある野菜から種を採って植えて育てている野菜のことを固定種とか、在来種といいます。
例えば練馬大根とか、聖護院大根とかです。
固定種は作り続けるうちにその土地の気候や土に慣れてきて進化します。
1年目は不作になる事がおおいらしいですが、例えばニースから密輸した野菜の種を北海道で育ててもらったら、三年目から莫大な量が出来て、農家さんと一緒に笑った記憶があります。
そんな生命力が野菜にはあるんです。
そういう野菜を食べたいと思いませんか?
そしてそれが無農薬で肥料にも頼らないとしたら、そういうのを買いたいですよね?
戦前の野菜と今の野菜を比べると、今の野菜は栄養価が格段に落ちるそうです。
戦後、食べ物が無くて野菜を効率的に育てて流通させるためにF1の野菜が作られました。
F1を使えば、収穫時期も大きさもぴったり計算したかのようにできます。
食べ物が無かった時代にはもちろん必要だったのでしょう。
でも今は食べ物があふれている。
選ぶ時代です。
とても豊かな時代ではありますが、何だかおかしい。
野口さん曰く、自分の子孫を残せないF1の種が流通し始めた頃の野菜を食べ続けた世代に不妊の症状が多く見られるというのもあながち宗教っぽいとも言えない気がしてます。
私は料理を作るのが仕事ですが、食べるという事を突き詰めていくと、やはり種とか育て方とか無添加とかに行き着く訳です。
ここにはこだわりたい。
食べ物に関わる以上、本当の事を伝えていかなくてはいけないと思います。
そして直ぐに全部は無理でも、それを商品や料理になるべく反映させなくては。
皿の上がピロピロしているかどうかは、僕にはどうでもいい事です。