2016年05月07日
今日は
メトロミニッツというフリーペーパーの取材受けました。
EAT GOOD
がテーマ。
良いものを食べる。
手作りしたものを食べる。
そういうことだそうです。
ウチで言うと、牛をオーダーメイドしたり、仲間と畑始めたり、手作りの一本先行ってます。
てか、荻野さんてレストランやりながら総菜屋もやって、畑とか牛とかもやるって何でそんな事やってるんですか?
と質問されて、何でだろう、と考えてしまった。
そういえば、何でだろう。
僕は何でわざわざこんな事をやっているのだろうか。
輸入の牛の方が赤身が濃くて安いし、欲しい部位だけを欲しい量キッチンまで届けてくれます。
市場の野菜なら、欲しい野菜が一年中出回ってて安いし、必要なだけに注文出来る。
わざわざ面倒なことを金と時間使ってやってるのは何でだろう。
必死にやってきて、立ち止まって考える事もあんまりしてこなかったな。
そういう食材は、私の感覚からして綺麗で正しいと思うのです。
そして、美味しい。
綺麗というのは、見た目の話ではなく、農薬や肥料で甘やかされてない分、生命力に溢れて簡単に腐らず、そして土は健康的で周りへの汚染もほとんどない。
ヘンテコなかたちしててもそれはほんとの作物の形。
正しいというのは、フードマイレージも少なく、フェアトレードであり、農家さんも食べる人にも環境にも優しい作物であること。
それは持続可能性でもあります。
綺麗で正しい事がイコール美味しいという事ではないからこそ、私達の仕事がある訳です。
体に悪いモノに美味いモノって多いんですよねー。
また逆も然り。
どんな素材でも美味しく料理する事が使命。
当たり前ですけど。
古典的なコテコテ料理を作るにせよ、流行りのコピーっぽい葉っぱピロピロ料理をやるにせよ、そんな事はどうでも良くって、僕らが使っている素材の背景を理解して吟味して、正しいものを選んでいく事で少しづつ変わっていくと思います。
料理人である私たちは原点に帰って料理と素材にもう一度向き合わなくてはいけないと思うんですよね。
見せかけだけの料理や素材はもうダサい。