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2014年12月30日

今年もあとわずか

皆様、今年一年大変お世話になりました。
私自身も色々な事があり、充実した一年でした。

今年はサンフランシスコに念願叶って行ってまいりました。
やはり最先端なアメリカ、見習うところや勉強になった事、収穫の多い旅でした。
帰って来た2週間後、ツタヤさんから今回の湘南T-SITE出店の打診がありました。
コンセプトはスローフードスローライフ。
そしてベンチマークはサンフランシスコのフェリープラザ。
これは何かのご縁としか言いようがありませんでした。
即断即決で走り始めました。
しかし、アトリエはキャパ一杯、なんとかしなければ新規出店なんて無理。
なんとか湘南が開く前にアトリエの移転拡張をしなければと同時進行で走らせました。
何とかアトリエの引っ越し先も決まり、湘南のオープン2週間前に稼働というバタバタぶり。
おかげ様で藤沢も盛り上がって、アトリエも余裕を持って稼働しているようです。
ここ何年か、立て続けに出店をしたせいで経営者的には苦しい資金繰りもありましたが、
先行投資と割り切ってなんとか持ちこたえる事ができてほっとしています。
しかし、勝負はこれから。

アトリエの移転、湘南T-SITEの前に旭川のお店を9月にオープン。
札幌と同じく、地産地消をメインに北海道食材を積極的に。
藤沢と同じく地方都市展開の第一歩。
来年は地方を見ていきたいと思っています。

農家さんとの繋がりも多方面にわたって広がった一年でした。
函館近くの厚沢部町の遊休地をポップコーン用のデントコーンをつくる畑にしてもらってはや3年。
収量も増え、最終的な水分調整も上手く出来て、やっと今年商品化。
色々なフレーバーを試し、味や作業工程を確認し、色々な問題点を一つづつ潰していって、遂に来年は大阪の方から専用の機械を購入し製品の大量生産可能なように今年は走ってきました。
遊休地が畑になり、安心安全なデントコーンを作って頂き、フレーバーに使う食材も北海道の素材を釧路でフリーズドライにしていただいた物を使用するという理想的な形が出来ました。
来年は作付を増やして頂く予定です。
頑張って売らなければ。

日本の自給率の低さの原因の一つは畜産飼料のほとんどが海外産である事です。飼料を国産で賄った場合、日本人の食卓には週一回も肉が上る事はありません。そのくらい深刻です。
本来牛が食べない炭水化物をわざわざ海外から買っている、餌を身近なサトウキビで賄えないか、山のない宮古島はダムを作れず地下水を溜めているのに地上で農薬や化学肥料は使いたくない。
ここを繋ぐ事が出来れば少しでもいい方向に行くのではないか、そこで砂糖を作った後に残った無農薬無肥料除草剤無しの自然栽培サトウキビを餌に黒毛和牛を育ててみたらどうなるだろう。
ここ最近は赤身肉ブームでフランス料理は赤身文化、エコで健康な赤身は絶対イケる。
そんなところからスタートした宮古島牛と宮古島エコアイランド計画。
お客さまの評判はすこぶるいい感じ。
この宮古牛計画、来年は形にする為に今年から走らせています。

達観した訳では有りませんが、ぶれないポリシーは持っていたいと思っています。
尊敬する経営者の言葉を借りるなら、

最高の製品をつくり、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する  
イヴォン・シュイナード

フランス料理と言うスキルを使い、日本の食分野にビジネスで貢献できるエコでヘルシーな仕組みづくりを来年も引き続きやっていきたいと思います。