2014年10月03日
大好きな俳優、フィリップ・シーモア・ホフマンの急死を知って、いつかこの世界観に浸ってみたいと思いつつも、なかなか手に取る事が出来なかった作家。
そうです、トルーマン・カポーティ。
アンファン・テリーブル(早熟の天才、恐るべき子供)と言われたカポーティはフィリップ・シーモア・ホフマンが主演したその名もカポーティという伝記映画を見てから、気になっていた作家。
その生い立ちと作品、死に様まで壮絶であるにも関わらず、紡がれる言葉は優しさにみちている。
いや、違う。
想像を絶するような苦悩に満ちた時間を過ごしたからこその優しさなのか。
痛みを知らなければ、他人の痛みは分からない。優しさは強さから生まれる。
あらゆるものごとのなかでいちばん悲しいことは、個人のことなどおかまいなしに世界が動いていることだ。もし誰かが恋人と別れたら、世界は彼のために動くのをやめるべきだ。もし誰かがこの世から消えたら、やはり世界は動くのを止めるべきだ。
~~夜の樹~~
本を読むという事が楽しくなったのは社会人になってから。
お酒を飲めない事は人生で損をしていると言われる下戸の私。
しかし、良い文学や芸術に触れずにいる事もまた、損をしていると思う。
素晴らしいワインを飲み、気持ち良く酔い、良い時間を過ごすのと同様に、良い文学に触れ、言葉に酔い、自分の中で咀嚼してにじみ出てくる作者の人間性を味わいながら噛み締める時間は、私にとって自分が今生きている事を楽しんでいるという事をはっきりと自覚できる素敵な時間。
死ぬまでに読みたい本、触れたい芸術、どっぷり浸りたい世界観、やりたい仕事があり過ぎて困ります。
人生なんてあっという間だね。
沢山のお電話頂きまして、ありがとうございました。
お陰様で、このふざけた企画にも関わらず、22日、23日の1回転目は満席となりました。
24日も満席です。
後は22日、23日の遅めの21時からのお席がまたご用意可能です。
実は昔洋食屋さんになろうと本気で思っていた程、個人的に洋食に思い入れがあるこの企画。
魂のデミグラスソースを堪能して下さい。
食べて頂きたいモノがあり過ぎて困ってます。
なので定番洋食のオンパレードなコースになると思います。
前日から食事抜いて、ハンガーノック寸前でお越し下さい。
3時間チョイしか寝てないけど、結構元気です。
これが週末がっくりくるんだろうか。
今回の大阪は北海道で作っているポップコーンをお使い頂ける会社様への営業活動と、その会社様がお使いになっている機械を弊社も使わせてほしいというお互いによい話。
国産ポップコーンは、日本のポップコーン市場の1~2%。
外国のモノより、国産の顔が見える生産者の方がいいよね、少しづつこういうモノをお届けしていこうよ、と言うのがこのポップコーンプロジェクトのキモです。
北海道のコーンは農薬は使ってませんし、除虫も菊から抽出したエキスを撒くだけ。
でも、私はこうしたストーリーを宗教じみた感じで布教活動するのは嫌なんです。
野菜もそうなんですけど、すべてのモノを自然栽培、無農薬に置き換えてやっていくことは現状では不可能です。
それを無理やりやろうとすれば出来ますが、そもそも美味しいかどうかの判断基準から少しずれて、カルト教団の様な話になってしまいます。
とくにこれからの季節は野菜の種類が無くなってきます。自然栽培系は地味な根菜が中心。
そればっかり使っても地味なお料理しかできませんし、食べていただくお客さまも楽しくない。
これでは順番が違うと思うのです。
美味しくて、テンションあがる事が第一。
そして身体に良い、カッコイイ、オシャレ、農家さんとのつながりはそのあと。
美味いしオサレなお店のカッコイイ商品ね、あら、これってこういう野菜使ってて、こういう農家さんが一生懸命作ってるのね、また買おうかしら。
と言うのが本来の姿だと思います。
イタリアでは有機農法の野菜が50パーセントを越えてきてます。
日本はまだまだ1%。
好んで使う料理人と、好んで召し上がってくださるお客様がいて初めて、農家さんも安心して気合い入れて、こういう野菜に取り組んでくれるわけです。
農協が買ってくれない、売れるかどうか分からない野菜をリスク犯して作ってくれる人はいません。
道のりは長いですが、地道にやっていく事で何かが変わっていくことを期待していくだけです。