2014年02月06日
オモシロ食材
いや~、全国からオモシロ食材がドンドン送られてきてます。
最近のヒットは・・・
竹。
そうです、あの竹林の竹。
食材じゃないっすけどね。
里山で農業をされている方の多くは、雑木林の管理も大切な仕事。
奈良の横田さんもそうでしたが、手入れをしないと伸びた枝で日光が当たらなくなったり、土砂が流れ込んできたり、色々と面倒な事が起こるんだそうです。
この手入れっちゅうのが非常に大変。
重機が入れないような斜面の木や竹を伐採しておろしてこないといけない為、非常に重労働の割に、切った木は薪として燃料にするくらいしか使い道がありません。薪割りも大変だし。横田さんはお風呂をこの薪で炊いて、灰を畑にまいてましたね。
特に竹は薪にもなりません。
で、竹を有効利用出来ないものかと当店に送って下さいました。
昔、キャンプとかでご飯詰めて焚火で炊きませんでした?
アレですアレ。
でもね、今回来た竹はすげぇ太いの。
丸太より太いの。
いろいろやってみましたが、なんせオーブンにも入りきらない太さ。
大根詰めて直火で丸焼きにしてもなかなか火が入らないんですね。
結局1時間直火で焼き続けました。
え?私の事、暇なやつだと思ってます?
何事もやってみて、それから考える性分ですから。
で、もうちょい細めのものをリクエストして、それが手元にきたら、竹をテリーヌ型みたいにカットして節と節の間にパテのネタを詰めてコンベクションオーブンでスチーム入れて蒸し焼きにしてみたいですね。
竹の良い香りが付いた、その名も”タケ・ド・カンパーニュ”というウチらしい素晴らしい里山コラボ商品が出来ますね。
いやいや、マジですよ。
わたし、こういう一見バカバカしいような事を本気でやるのが好きなんです。
バカになれない大人にはなりたくないもんです。
これが成功すれば、世界中どこにもない竹風味のパテができるし、高いテリーヌ型を買う必要もないし、洗う必要もないし、竹は現金化できて里山に貢献出来るし、いい事づくめじゃないっすか。
先日の秋田もそうですけど、市場で箱に並んだ野菜だけ見ててもこういう面白味に溢れた話って出てこないです。
やはりとことん話して仲良くなって、普段聞けないようなお話をできるようになると、そこに思いがけない面白いマッチングがあったりするもんです。
時間も移動コストもかかりますが、私は出来るだけ現場に伺い、野菜や畑以外のお話もお聞きするようにしています。